かずやブログ Written by KAZUYA

投資の勉強法を与沢翼さんから学ぶ『お金に愛される 真・投資術』

Mind

  • 投資の勉強をしたいけど何から始めていいかわからない……
  • インフルエンサーが紹介している銘柄を雰囲気で買っているだけ……
  • いまのところ利益が出ているけど、マグレな気がする……

この記事を読んでいるみなさんは、上記のような思いを抱えているはずです。

その気持ちはとてもよくわかります。

金融はむずかしい言葉が多いですし、なにが理由で価格が上下するのか理解不能ですよね。

ですが、その一方で、投資で大儲けしている人がいるのも事実です。

そして、ぼくたちが投資で利益を得るためには、かれらの考え方やマインドを吸収しなければなりません。

そのために、みなさんにオススメしたい本があります。

与沢翼さんの著書『お金に愛される 真・投資術』です。

与沢さんはかつて「ネオヒルズ族」「秒速で1億稼ぐ男」といったキャッチフレーズでメディアにも露出されていた方です。

現在は海外に移住し個人投資家として活動されています。

驚くことに、総資産は約80億円もあるそうです。

そんな与沢さんの投資術やマインドが詰まっているのが、この『お金に愛される 真・投資術』。

この記事では、しっかり投資の勉強をしたい方向けに、何に投資するべきか?・どうやって投資の勉強をするか?・どのように投資と向き合うか?について、くわしく解説しました。

リーマンショックやコロナショックのような暴落が、次にいつやってくるかわかりません。

そのチャンスを逃さないよう、一刻もはやく勉強しておきましょう。

本記事の内容

  • 投資を始めるなら「日本株」
  • 本業や趣味、得意分野の銘柄に投資する
  • 投資する理由を考える「なぜこの銘柄か?なぜこのタイミングか?」
  • 今後のアクションプラン
  • まとめ。

投資を始めるなら「日本株」

与沢さんは、投資を始めるなら「日本株を軸にすべき」だと主張しています。

その理由は、「日本人であることの優位性を生かせる」からです。

具体的には次の2つの観点で優位性があると言います。

  • 言語の優位性
  • 消費者としての優位性

順番にみていきましょう。

①言語の優位性

与沢さんいわく、投資で勝つためには開示資料の読み込みが欠かせません。

その点、外国人にとって、日本株に対する参入障壁はとても高いです。

なぜなら、日本語は特殊な言語で、文法が英語とは大きく異なるからです。

だから、日本語が読めるというだけで海外投資家に対する優位性が得られるんですね。

ここからはぼくの見解です。

そもそも、いま投資をやっている人のほとんどは資料に目を通したりはしていないように思います。

決算や開示情報の分析なんてせずに雰囲気で株を買っている人が大半のはずです。

だからこそ、スケールが大きくて壮大な夢を見ることができる米国株の人気が高まっているのでしょう。

しかし、与沢さんのような成功を収めている投資家からすると、開示資料の精査は株をやる上での基本中の基本なんだと思います。

その基本から逃げずに資料の読み込みと向き合うためにも、日本株をやるべきだということですね。

②消費者としての優位性

日本株であれば消費者としての優位性も得られる、と与沢さんは言います。

これはぼく自身もおなじことを思っていました。

国内の銘柄であれば、その企業の商品やサービスを実際に利用できますし、どれだけ話題になっているか肌で感じ取ることができます。

このように、開示情報や決算データなどには表れない強みを知ることができるのは優位性になりますね。

米国株だったらそうはいきません。

店舗へ足を運ぶこともサービスを利用することもできません。

社会への浸透度や温度感などを感じ取ることもむずかしいはずです。

となると、ぼくたち日本人はただただ企業が公開した情報でしか銘柄判断ができません。

これではまずアメリカの投資家に勝つことはできないですね。

それくらい消費者としての体験は大きいと与沢さんも考えていらっしゃいます。

それでも米国株に投資するなら…

与沢さんは米国株投資を完全否定しているわけではありません。

本書でも、GAFAなどのグローバルIT企業への長期投資であれば悪くはない、と話しています。

ですが、米国株だと英語の壁があるため、開示資料の精読や財務諸表の分析などはできないでしょう。

これから投資の勉強を本気でしたいと思うのであれば、やはり基礎が身につく日本株をやるべきですね。

じつはぼくも、この本を読むまでは米国株派でした。

しかし本書を読んだことで「自分は投資の基礎の勉強から逃げてただけだ」と感じることができました。

次に買う株は日本の銘柄にしようと思います。

本業や趣味、得意分野の銘柄に投資する

日本株といってもその数は膨大です。

日本取引所グループの公式サイトによると、上場会社数は3,789社だそうです。

この中からどうやって投資先を選べばよいのでしょうか?

与沢さんはこうした疑問に対しても答えを提示してくれています。

それは「本業や趣味に関係する領域に投資すべき」だということです。

その理由は「長年の経験や知識、好奇心がほかの投資家に対する優位性となるから」です。

日本株を軸にする理由も「優位性」でしたね。

与沢さんが「優位性」を大切にされていることがよく伝わってきます。

土地勘のある領域であれば、ほかの人よりも知識がある状態からスタートできますし、経験者だからこそ価値に気づける情報やデータもあるはずですよね。

ぼくの場合だと、金融機関やSIerへの勤務経験があるため、金融やシステム開発の分野はほかの投資家よりも有利に情報収集ができるでしょう。

また、筋トレが好きで毎日のようにジムに行っているため、フィットネスやヘルスケアなどのテーマでも優位性があるかもしれません。

ほかにも、ゲームが好きであれば、ゲーム会社を比較して分析する、なんていうのも効果的なはずですよ。

また自分にとって身近な領域であれば、投資のために学んだ知識が仕事やプライベートでも役立つため一石二鳥となります。

このように、投資とは単なるお金稼ぎだけではなく、新たな知識や視点を獲得して人生を豊かにする最強のツールである、というのが与沢さんの考えなんです。

だからこそ、初心者や資金が少ない人にも投資をすすめるんだと思います。

トレンドに乗らなくてよいのか?

「流行りのテーマに投資した方が良いのでは?」と思うかもしれません。

もちろん、そのテーマに心の底から興味が持てるのであれば、勉強してみるのがいいように思います。

しかし、ゼロから新しい領域を学び始めるのはとてつもない時間と労力が必要ですし、本業とのシナジーも生み出せません。

儲けたい、というだけの理由で興味の持てない分野に飛び込むのは避けたほうがよいでしょう。

どんなテーマにも価格上昇が見込める銘柄はかならずあるので、本業や興味・関心のある分野にしぼって投資先を決めたほうがいいです。

投資する理由を考える「なぜこの銘柄か?なぜこのタイミングか?」

投資をする時はかならず理由もセットで考えましょう。

仮説と検証をくりかえすことで投資のスキルを養うことができるからです。

  • なぜこの銘柄か?
  • なぜこのタイミングか?
  • なぜこの価格か?

みなさんは投資をする際に、上記の質問に対する答えを用意できていますか?

多くの人は自分なりの根拠を持たずに、なんとなくの感覚で投資をしているように思います。

「投資系インフルエンサーが推奨していたから」という理由でそれをマネしているだけの人もいるはずです。

しかしそれでは、再現性のある投資スキルを習得することは絶対にできません。

投資すべき理由を言語化できるようになるまで考えることで思考が整理されるんです。

もちろん最初はまちがっていても的外れでも問題ありませんよ。

どこがまちがっていたのか検証すればいいだけですからね。

とにかく根拠を持つこと、これを徹底しましょう。

「1人ツッコミをくりかえす」

理由を考える際は、想定される反論とそれに対する回答を考える癖をつけましょう。

これは与沢さんの別の著書『ブチ抜く力』に書かれていることです。

自分の考えに対して自問自答をくりかえすことで、強固なロジックを組み立てることができます。

与沢さんはこの作業のことを「1人ツッコミを繰り返す」と表現していました。

1人ツッコミで、すこしずつ仮説の精度を上げていきましょう。

情報発信との組み合わせも有効

ブログなどで投資に関する情報発信をするのもとても効果的です。

他人から見られる緊張感でより質の高いアウトプットが可能になるからです。

学んだことはなんでも発信してみるといいんですね。

「なにを発信していいかわからない……」という人は、エントリーとエグジットの理由、ポートフォリオなどを記事にまとめてみましょう。

最初はなかなかアクセス数が伸びないと思いますが、それでも他人から見られる緊張感でよりアウトプットの質が上がるはずです。

おなじ投資初心者の共感を集めてPV数が増える、なんてことになれば副収入を得ることだって夢ではありません。

その収入を投資に回せば投資と情報発信のシナジーが生まれるのでこれも一石二鳥になりますよ。

長期保有だから関係ない…?

「投資に値する理由を考えるべき」と言うと、次のような声が聞こえてきます。

  • 自分は長期保有だから関係ない
  • ほったらかし投資だから細かい理由は考えなくてもいい

しかし、これは完全にまちがいです。

長期保有だとしても、その根拠を明確にしないといけません。

  • なぜその銘柄なのか?
  • なぜいまから長期投資するのか?
  • 長期とはどれくらいか?

こういった質問には答えられないのであれば投資すべきではありませんね。

どんな投資方針だとしても、かならず理由をセットで考えるべきです。

今後のアクションプラン

最後に与沢さんの著書『お金に愛される 真・投資術』を読んで今後ぼくがやってみようと思うことをまとめます。

みなさんも参考にしてください。

①日本株への投資

これまでは仮想通貨の投資をやっていたため、株への投資を最近はしていませんでした。

また、過去に取引していたのは米国株ばかりで日本株にはほとんど注目していませんでした。

しかし、この一冊を呼んだことで、逃げずに日本株と向き合わなければならないなと、強く感じました。

年内に日本株を一銘柄購入してみたいと思います。

これまで勉強していたブロックチェーン・仮想通貨の観点から銘柄選定をはじめるつもりです。

また本業でかかわりのある会社の株価なども調べ始めています。

まったく投資をやったことがない方、米国株ばかり買っている人はこれを機に日本株とじっくり向き合ってみてはいかがでしょうか?

②決算短信の精読

正直言って、ぼくはこれまで開示資料を読もうとしたこともありませんでした。

ですが、これからは興味を持った銘柄がでてきたら、かならず資料を精読する癖をつけてみようと思います。

具体的には、決算短信なるものがあるそうなので、それを読んで見たいと思います。

みなさんも、興味を持った会社があったら、一歩踏み込んで決算短信などのむずかしそうな資料に目を通してみましょう。

③エントリー・エグジット理由、ポートフォリオの発信活動

今後は、投資をするときはかならずこのブログやツイッターなどで理由を発信していこうと思います。

これは前述した日本株だけではなく、いま取り組んでいる仮想通貨投資でも同様です。

他人に見られる緊張感によって、より質の高い根拠を用意できるのではないか、と期待しています。

また、ポートフォリオや資産の状況なども公開していきたいですね。

現在ぼくはビットコインとイーサリアムの積立投資をはじめたばかりなのですが、これらの運用成績なども紹介していきます。

もし順調であれば参考にしていただければと思いますし、うまくいっていなければ反面教師にしてくれれば大丈夫です。

とにかく、投資と情報発信をかけ合わせることを意識していきます。

みなさんも投資をするときは、かんたんにでも良いので投資する根拠を言語化してアウトプットしてみるのがよいと思います。

まとめ

最後におさらいです。

  • 投資をするなら日本株
  • 本業や趣味、得意分野の銘柄に投資しよう
  • 投資をするときは理由も合わせて考えよう

投資をやっている人の99%は、まともに投資の勉強なんてしていません。

裏を返せば、しっかり投資と向き合って勉強すれば、その時点で上位1%に入れるわけです。

そして、その上位1%を目指したい人にとって、『お金に愛される 真・投資術』は必読の一冊です。

与沢さんから投資の基本を余すところなく吸収してしまいましょう。